○モータースポーツの始め方、練習方法など

必要な道具

参加車両

基礎技術の練習(車幅、シフト操作)

筑波ジムカーナ場の1日の流れ

 たぶん、緊張していると同時に走っている姿を想像して楽しみでもあると思います。自分は大学3年の2002年ドリフト秋祭り、エビス北サーキットにてデビューしました。

 参加を足踏みする原因は、周りには走る友人がいないので1人だと行き難い、下手だから見られたら恥ずかしい、壊したらどうしよう、抜かれ方が分からない、ATフルノーマル車なので走れる車じゃない、ルールが分からない、こんな年齢で始めるのは恥ずかしい、参加費が高い、スポーツ走行を全くしたことがない、必要な道具が分からないなどだと思います。

@周りには走る友人がいないので1人だと行き難い

 参加者は多くて1クラス15人くらい、毎回数人、スポーツ走行が初めて方もいらっしゃいます。スタッフ&参加者同士話しやすいと思います。

 朝のドライバーズミーティングでクラスの人とあいさつをしてしまえば、あとは1日会話が続くことでしょう。もし、あいさつできないくらいシャイな方は自分は話好きなので、こちらから話しかけた時や、do同乗走行やレッスン時にリアクションしていただければ打ち解けると思います。

A下手だから見られたら恥ずかしい

 下手だから恥ずかしいと思うのは当然だと思います、自分もそうでしたが、実際は上手い方しか注目されないので、大丈夫です。

 練習しないと上手くなりません。最初は誰だって下手です。

  開き直るのが難しいのでしょうが・・・

B壊したらどうしよう

 壊したらどうしようという心配はあると思います。

 工具は持って行くので仮に何かトラブルがあった場合は付きっきりでお手伝いすることは出来ませんが、やり方のアドバイス等はできます。

 一番は自分の限界内で運転してクラッシュ等しないことです。

 日本車はそうそう壊れたりしません。

C抜かれ方が分からない

 ジムカーナ場では1台づつ走行するので、抜かれる事はまずありません。

DATフルノーマル車で、走れる車じゃない

 全然問題ありません、ノーマルの状態でも十分走れます。上手い人が乗ってタイムを出そうとすると色々不満が出るだけです。

 タイヤがついてエンジンが動けば、楽しいです。ほぼノーマルの軽自動車での耐久レースなどもあります。

 結構動きがもっさりしていて面白いですし、勉強になります。走れない車なんてありません。もしあるとしたらそれは車ではありません。要はやる気と行動力です。

Eルールが分からない

 朝にドライバーミーティングという走行の説明会を20分くらい行い一通り説明します。参加を希望する過去のイベント結果を見ていただければ、説明事項が乗ったPDFのリンクもあります。

 旗の説明

Fこんな年齢で始めるのは恥ずかしい

 年齢を気にする方も見受けられますが、40〜50歳で子供が自立したからといって始められる方もいらっしゃいます。

 ラリーやダートの世界では結構お歳の方も沢山います。年々平均年齢が高齢化しています。

 参加して頂ければ分かりますが、老若男女いらっしいます。

G参加費が高い

 ここがネックなのですが、なるべく安くしています。

Hスポーツ走行を全くしたことがない

 競技ではないので、遅くとも問題はありません。

 もし運転技術に関して何か聞きたいことがありましたら、同乗ドライバー達に何なりと相談してください。横に乗って、体験して頂くのもいいと思います。

I必要な道具(装備)が分からない

 こちらに書いてあります。

 

サーキット走行の心得&ルール

 

○スポーツ走行の経験がある方へ

運転の基本(反復練習&練習量が重要です)

0、車について

ノーマルで最初は十分です。ノーマルが扱えない人は、改造してもあまり速くはなりません。適切にいじると基本的に楽な方向、ごまかしが効く方向へ行きます。

最初は必要以上に改造にお金をかけず、まずはメンテナンス代と練習代に使いましょう。

改造して車を速くしても、踏めなければ一緒です。

1、走り方

 イキナリ1本目から飛ばすのではなく、コースの確認くらいの気持ちで、すこしゆっくりで走るくらいが良いと思います。1本目走って、ここは滑る、ここでは横荷重が溜まる等が分かって、ライン取りをどうしたらよりスムーズに走れるかを考え、次に生かせばいいのです。

 2本目は怖くない範囲で先程と同じ速度か少しだけ踏めばいいのです、イキナリ全開すると思わぬ挙動が出て、危ないです。

 3本目はコーナーを攻めるのでなく、直線でアクセルを全開にして早めのブレーキングでしっかり減速してゆっくりコーナーに進入するとタイムも上がっていると思います。我慢や無理をして操作をしても危ないだけです。余裕を持った操作をしましょう。

 特に見受けられるのが、ブレーキを我慢する方ですが、スポーツ走行の経験ない方がブレーキを我慢しても危ないだけで、速くは走れません。

 コーナー進入の減速は早めにハンドルが真っ直ぐの状態で強く踏み、ブレーキを複数回に分けて踏む(減速しすぎて、コーナー手前でアクセルを踏むのは良くないです、その場合はブレーキポイントを手前にするか、ブレーキの踏力の弱め方をゆっくりにしましょう)のではなく、1回で踏み、ステアを切る時には十分速度が落ちていることがポイントです。ステアはゆっくり一定で切り、ステアを切るにつれ、ブレーキの踏力を弱めます。ステアをクリップポイントに向け完全に切った状態では、ブレーキは踏んでいません。

 クリップポイントを過ぎたら、ステアを戻しながらアクセルを少しづつタイヤのグリップと相談しながら踏みます。音やハンドルの重さ、ロールの仕方で判断します。

 車がコーナーを抜け車体が真っ直ぐになったらアクセル全開です。

 最初は、アウト イン アウトのラインを目指しましょう。

 上手く操作できるとロールが一定で連続的になり、ガックンというロールがなくなり、Gが周る間隔が味わえます。同乗走行で実感してください。(走行日記のシビックのインカーを見ると手すりが回っているのが確認できます。)もし立ち上がりでアンダーや曲がりきれないでステアをする場合はオーバースピードか、ステアの切り始めタイミングが悪い、荷重が抜けてしまっている、クリップポイントが悪いのどれかです。

 コーナーには遅いくらいで進入した方が速く走れます。意外かもしれませんが、直線でもアクセルを全開に出来ない方は結構います。進入をがんばるより、出口でアクセルを踏めた方が速いです。

 悪い例 結構見かけます

 ブレーキを我慢して奥で踏む、当然ブレーキを奥で踏むからステアのタイミングが遅くなる、一気に切る当然、ステアしても車が曲がるのにはタイム差が生じるので曲がらない、さらに切る、ようやく曲がる。コーナーを抜けたが、ステアを切り過ぎたので戻すのが遅れるが構わずアクセルを踏む、今度は外側に膨らみ危ないと思いアクセルを戻すと膨らむのが収まるが、切り過ぎたステアを戻し遅れて今度は内側に曲がり過ぎる。さらにステアを切りやっと車が真っ直ぐになってアクセルを踏む。コーナーの脱出速度が遅いから当然直線は最高速度が出ない、でまた進入をがんばるといった悪循環です。

2、目線

 重要なのが目線です。先を見て、車の理想の動きを想像して、それに合わせて操作します。基本は早め早めの操作が大事です。車は曲がるのに、ショック(バネ)、タイヤ、車体がよじれてから曲がる力が発生しますので、曲がる直前でズバっとハンドルを切っても操作がタイヤに伝わる時間がないので、思ったところで曲がってくれません。早めに操作するとスムーズに曲がる力が立ち上がり、頭が入って行きます。目線を先へ先へと意識して操作することでラインや、操作がスムーズになります。

 目線を先へやることも重要ですが、どこに置くかでも操作とラインは変わってきます。左、左、左と左ばかり続くコースでは意識は左に行ってしまい、右側のラインを余らせてしまうことが多々あります。この場合は左に目線を置きつつ、右にも気を配ることです。こんな事にも注意してください。

3、ブレーキ

 ブレーキング時にも目線が重要だったりします。知っているコースだと、どこでブレーキを踏むか目印を決めてから踏んでいます。目印がない場合(ラリー)は、コーナーのRを予想して、どこまで落とせば曲がれるか判断し、それにはどこでどのくらい踏めばいいか判断しブレーキします。これは経験ですので、たくさん走れば、だんだんブレーキの精度(コーナーに合わせた減速の成功率)?が上がってきます。

 踏み方にも色々あり、強くブレーキを踏むと、当然タイヤはロックします。上手い人はロックする手前でブレーキを留めて、タイヤのロックしないように減速します。ロックするかしないかのブレーキングがとても難しいのですが、まずはロックさせる事から練習しましょう。どのくらいの車速&タイヤ、路面でどのくらいのブレーキを踏めば、ロックするか経験してください。

 ロックさせることができたら、今度はブレーキを少しだけ戻してみましょう。最初は少し戻すことはできず、全部戻してしまうと思います。これでタイヤはロックを解除され、ハンドルを切った方向に進んでくれます。

 ロックさせるとハンドルを切っても車はまっすぐ進みます。経験したことがない人はまず試して見てください。経験の浅い方はブレーキを抜く操作が恐怖心で出来ない場合が多く、真っ直ぐ行ってしまうのを見受けます。こうなるのを防ぐ練習です。これを繰り返すことでロックするブレーキの感覚を掴み、ロックしても慌てずブレーキを抜き、まずはロックを解除する技術を体に叩き込みましょう。

 ロックさせることが出来ないのにブレーキを社外に変更するのはお勧めしません。まずは純正パッドでコントロールできるようになってから必要であれば変えましょう。

 ロックしたら、ギヤを落とす、ブレーキを抜きタイヤを回す、ハンドルを急激に切らない、目線を進行方向に向けるです。タイヤがロックした状態から回りだすと、その方向に車は急激に向きを変えます、この時、ハンドルを曲がらないからといって目一杯切っていますと、グリップが回復した瞬間に切った方向に急激に向きスピン等をします。経験を積めばそういう挙動が出ることが分かっているのでいいのですが、経験が浅い方は頭の隅に留めておいてください。

 FFの場合なのですが、アンダーを出して、危ない場合など強制的にギヤを落とすと、強制的にタイヤを回転させるので、向きを変えたい時に使います。あんまりコースアウトの経験はないのですが、アウトする時に限って目線はコースアウト先を見ています。結構重要だと思います、意識下でハンドルと目線は連動しているのだと思います。

 ロックするブレーキができるようになったら、今度はロックするかしないかのブレーキの練習ですが、これができるようでしたら自分よりは貴方の方が格段に上手くなっているはずです。後はひたすら練習です。

4、ステア

 ステアリング操作は車をどう動かしたいのかで変わってきます。スパッと切るとリアがスパッと出ます。ゆっくり一定で切ると、リアが粘ってくれます。基本は早めに一定の速度で切る事だと思います。

 サイドターンできない人はこれが結構な確立で出来ていません。↓

 ステアを切るタイミングと、切る速度(タイミングではない)が遅く、正確な操作が出来ない方が結構いるので、時間があれば、タイヤをジャッキアップした状態でロックするまでステアを回し、ロックしたら逆に回す練習を繰り返し100回くらいやってみてください。ステアの練習には効果的です。最初はスムーズにできないと思いますが、手の位置などを工夫して練習してみて下さい。このとき、押して回すか、引いて回すかでも手の配置は変わってくると思います。

 これが出来るようになったら、ジムカーナ場でスラロームの練習を強くお勧めします。スラロームは基本中の基本で、これが出来るようになると、ステアとロールとアンダー、オーバーの感覚が掴めるようになり、車(タイヤ)の低い速度での限界を掴みやすくなります。

 ハンドルをどう握るかによっても変わります。自分はハンドルを押付けながら回し、ステアは強く握りません。親指を添える感じで回しています。

 理由は、体をシートに押し付けられるからです。体がシートに密着する事で、車の挙動を感じ易いし、ステア操作も正確に出来ます。

 色々なパターンを練習し、今の形になりました。皆さんも自分の形を作ってください。

5、シートポジション

 ハンドルを重視するか、ブレーキを重視するかによっても変わってきますが、基本は運転しやすい姿勢です。ハンドルを回せないような姿勢は当然NGです。ハンドルまで遠すぎると力が入らず、近すぎると肘が邪魔になる。自分にとって丁度いい所を、ステアリングコラムや座面等を動かし探して下さい。

 自分の車は全部、自分用に合わせて、シートレール、ステアリングコラムの調整幅を作り直しています。

6、アクセル

 まずは直線で踏みッパ!出来るようになることです。意外に踏めていないものです。

 次に踏めるようになりましたら、今度はコーナー立ち上がりでの踏み方です。いきなりドン!と踏むとどうなりますか?せっかっくいい感じでコーナーを立ち上がったのにも関わらず、アクセルを踏んだためタイヤのグリップの限界を超え、車が横に流れる、前に進まない等になります。

 立ち上がりでドン!と踏む場合はクラッチを使った調整法もありますが、これは慣れてからでもいいと思います。自分は非常に良く使いますが....

 ではどうするか、タイヤのグリップと相談しつつ、アクセルを開ければ良いんです。開けたらそれ以上なるべく戻さないように。ここは経験がないと分からないことなんで、走り込みをしましょう。スラロームの経験が生きてくる場所です。

 色々書きましたが、落ち着いて運転できることが重要で、事故をしてしまっては練習もできませんし、楽しくありません。先を見据えて早め早めの操作がスムーズかつタイムも出る運転です。 せっかく同乗ドライバーを用意しているのでドンドン聞いて下さい。

 イキナリ速く走れる人はそうそういませんから、無理ない範囲で成長すればいいと思います。分からない事があれば、当日スタッフにガンガン質問や、体験走行用の助手席に乗ってください。

 そのための同乗ドライバーですので、

コキ使ってやってください

ポイント

・視線は常に行きたい方向へ向ける。

・操作は早め早めに、急のつく動作は厳禁。

・荷重(G)を意識して、Gを回せるように操作する。ガックンと衝撃が来る運転は×

サイドターンのやり方

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