車幅感覚、シフト操作共に公道で安全に練習できる技術です。ただし練習する際には、対向車、歩行者等にも気を配って練習してください。

基本はどれだけ練習したかだと思います。最初は質より量です。

自分自身は毎日通勤で60km+α運転していますので、これをベースに書いてあります。

・車幅感覚の身に付け方

 まず、運転席側の車幅感覚を覚えましょう。

 やり方はセンターラインに凹凸がある道路でタイヤをその上に乗せ、振動を感じた位置を、ダッシュボード上のどの位置にあるか(写真の場合はワイパーの付け根あたりとセンターラインを重ねると、フロントタイヤがセンターラインに乗ります)を覚えます。


 これはセンターラインも凹凸もない道路です。説明のために掲載しました。

 最初は意識してセンターラインにタイヤを乗せますが、一発で乗せることは難しいでしょう。

 センターラインを通り過ぎてしまったりして、修正舵を与えながらになると思います。

 1日〜一週間くらいで段々感覚が分かってきて、一発でセンターラインの凹凸に乗せることができるようになると思います。

そうしたら今度はセンターライン上をトレースしてみましょう。曲がりくねっている部分も直線部分もです。(あまりに電柱とかが近い場合は危ないのでやめましょう。集中しすぎて対向車に気づかない等ないようにお願いします)

 ここまで来たら、今度はセンターラインにタイヤ半分を乗せてラインをトレースしてみましょう。現段階では、そんなことできるの?とお思いかもしれませんが、この段階まで来れば、なんとなく分かっているはずです。

 タイヤを左半分、右半分に分け練習です。

 次は、助手席側の練習です。先程と同様なことは出来ないので、助手席側のミラーをタイヤ付近が見えるように調整して練習しましょう。路肩が広い道路が安全でお勧めです。

 両輪共、これができるようになるとコース幅を十分に使える運転ができるようになります。

 ラリーは狭い林道などを走るので、側溝に落ちない程度にタイヤを乗せて走らせるテクニックなどは基本的な技術です。

   

 サーキットやジムカーナ・ダートラにおいてもイメージしたラインをトレース出来るかどうかや、パイロンや縁石などにどれだけ寄せられるか、車両コントロールに重要な武器になります。

 

 慣れると、プラスαの技術も必要ですが、車の四隅ギリギリのサイズにパイロンを配置しても、サイドで横向けて一発で止まられるようになります。

 サイドターンで缶とかだけを倒す事も出来るようになります。

 (自分は前後感覚は練習していないのでまったくないですが・・・・・、レースの接近戦の時バンパー当らないかと心配しながら走っています。)

 一般道を普通に運転するには、このタイヤの位置の把握+ミラーの幅の間隔が必要なのですが、大体のタイヤの位置が分かっていればどうにかなってしまいます。

 

・シフト操作の練習(意外に技術の差が出ますし、タイムの差も出ます)

 


 *広い直線の長い空いた国道が練習にお勧めです。やる時は前後を確認して行いましょう。
 *練習前に、1速40キロ、2速40キロ、3速40キロ、4速40キロの各回転数を覚えておくか、メモってメーターの見やすい位置に部分に張っておきましょう。(車によっては1速40キロが無理な車もあります)
 普通の競技では4、5速はあまり使わないので、初めの練習は1〜3速でやります。

 まず、普通に制限速度まで加速します。(仮に3速40キロだとします。) そうしたら、3速から4速にシフトアップをします。この時はクラッチを切り、アクセルを抜き回転数が4速40キロに合う直前に多少半クラッチを使って繋ぎます。加速することはないと思いますが、加速してしまうようですと、クラッチを繋ぐタイミングが早いか、アクセルを踏んでいます。クラッチを繋ぐのにもう少し間を置きましょう。

 次に4速40キロから、3速40キロにシフトダウンです。クラッチを切りアクセルを踏み、予め調べた回転数に合わせクラッチを繋ぎます。バンっと繋いでもいいですが、回転数が合っていないと車が加速か減速します。この場合は回転数が合っていませんので、アクセルの調整の練習をしましょう。最初のうちは半クラを使って探りを入れるのも手です。

 今度は3速40キロから2速40キロへシフトダウンです。操作は先程と同じですが、難易度は少し上がります。回転数を合わせないと先程より酷い加減速をすると思います。

 今度は2速40キロから3速40キロにシフトアップです。シフトダウンに比べれば楽ですが、加速しないように気をつけましょう。

 3速40キロから4速40キロへシフトアップです。

 当分慣れるまで、この練習を続けてください。次第に感覚が養われます。そうすると初めて乗った車でもスムーズなシフト操作ができるようになります。

 もう40キロの定速シフト操作は加減速しなくて完璧だ!となりましたら、速度にバリエーションを付けて練習してみましょう。

 クラッチ操作は慣れるまで半クラッチを使うかもしれませんが、クラッチにはやさしくないので、あんまり使わない方がいいです。この考えを使って、力が一気に掛かると壊れる場合もあるので、クラッチを犠牲にしてドラシャやミッション、デフを守る運転をする場合もあります。

 他には、トルクやパワーが欲しい場合はクラッチを一瞬切って回転を高くして繋ぐ技?や、わざと半クラッチを使って回転を保つ技もあります。

 *ジムカーナ・ラリー・ダートラをやる方*

 今度は速度を落として1速を織り交ぜてみましょう。かなり難しいと思いますが、頑張って下さい。

 1速は回転数が合っていないと全然ギヤが入りませんので気を付けて操作してください。

・ヒール&トーの練習

*シフト操作がスムーズに出来ない人は初めにシフト操作の練習をして下さい。

 要はブレーキを踏んだ後にシフトダウンするだけなんですが、最初は体が覚えるのに時間が掛かります。

 重要なのは減速しながら、コーナーを抜けた後に加速するためにシフトダウンするのが一番の目的ですので、

 減速しながらのシフトダウン時に、回転数を合わせるときにブレーキを緩めない事が重要です。

 ブレーキを踏んでシフトダウンする速度まで減速してから、アクセルを踏み回転数を合わせて、シフトダウンするだけですが、

 練習がそれなりに必要です。

 

戻る